ドライバーの健康 27/11/25

2015-11-26

昨日、第1回安全運行サポーター協議会セミナー『健康・過労起因事故の防止とドライバーの労働生活向上を目指して』に参加して参りました。言葉を縮め『あんサポ』と言いますが、この会の発足のきっかけは2012年4月に関越自動車道藤岡ジャンクション付近で起きた乗客7人が死亡したツアーバスによる重大事故です。この事故はドライバーの居眠り運転が起因されており、公共道路を使用するトラック業界としても見過ごせない現実です。国交省の過労運転・健康起因事故防止に資する機器に応募したメーカー有志との間でデジタコや生体情報の統合化によって運行管理の高度化が図れないか、熱く語り、情報共有しているうちに、業種横断的なプラットフォームとして、あんサポ協議会を設立しようということになりました。現在の会員はメーカー系16会員 トラック・バス事業者12会員 個人5会員の合計33会員です。(資料より抜粋)

第1部 基調講演 国土交通省 自動車局安全政策課長様 『事業用自動車の事故防止施策等について』 事故の統計を基に死者数半減 事故件数半減 飲酒運転ゼロ(事業用自動車総合安全プラン2009)我々事業者は重大事故を起こした場合は速報として国土交通省に報告を上げなくてはなりません。バス事業者より報告が上がった重大事故のドライブレコーダー映像を観ました。バスは乗客を乗せ走行中、信号で停止した際ドライバーの身体に異変らしきしぐさがうかがえる。(車内カメラより)バスが走り出すと妙にスピードが遅く右側(対向車線側)にジワジワと寄り始めたのです。対向する車がバスの異変を察し避けたり、停止する車があるものの、バスは車線を逸脱したまま止まる事無く次々と車に衝突するショッキングな映像です。車内カメラには乗客が驚きドライバーに駆け寄り声を掛けたり身体を揺さぶっている様子が映っております。ドライバーは右側の窓側に寄りかかり意識が無い状態に見受けられました。対向するドライバーは迫り来るバスの恐怖、乗客はぶつかる恐怖でお互いに生きた心地がしなかったと思います。この映像を見た瞬間に私はドライバーの健康と体調にもっと気遣う必要性を肌で感じました。

第2部 特別講演 損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント㈱様 『企業の事故防止における体調・健康管理の重要性』 昨今、交通事故死者数は毎年減少傾向にあるものの、その中でドライバーの健康に起因すると考えられる事故が増加傾向にあります。事故を引き起こす健康状態とは、「くも膜下出血」「脳溢血」「脳梗塞」などの脳疾患 「心筋梗塞」「心不全」などの心臓疾患をはじめ「大動脈解離」「睡眠時無呼吸症候群」など多岐に渡ります。 ポイントとして健康診断と診断結果の把握、治療を要す者には再診及び治療に専念してもらう大切さ!(現状は人材不足や個人判断もあるので難しいですね)運行前・運行後対面点呼で体調のチェックを慎重に行う事も大切です。

第3部 安全運行サポーター協議会 活動報告『良質な人材確保のための健康経営をサポート』 安全運行サポーター協議会会長および協議委員からの説明と報告

第4部パネルディスカッション『輸送事業者の安全健康への取り組みと今後の期待』 運送事業者とバス事業者より発表がありました。運送事業者の発表では2005年に重大事故が発生し、これを機に安全対策に力をいれはじめたとのことです。「ドライバー教育」「月例安全会議の改善」「外部講師講習会」「ドライブレコーダー全車導入」などの取り組み「自分を大切に」の言葉の下、全社員が一丸となって、安全運行を行う環境を作っているそうです。

『家族と共に取り組む健康管理』 毎月の給与袋に社内報を入れ健康面に関する内容を盛り込んで、ご本人とご家族様共に健康に留意して頂く。全ドライバーに無呼吸症候群の検査を受診させ要治療者には完治するまで、完治困難な人には適切な配置転換を行い、継続して就業できるように努力されております。 睡眠時無呼吸症候群(SAS)眠っている間に呼吸が止まる病気です。健康・過労起因事故に関わりが強いとされるSAS・睡眠状態・認知機能を定期的にチェックする必要性があります。こちらの事業者での重大事故(居眠り)にはSASが起因していたとのことです。

「安全」と「健康」どちらに重点を置いているかの質問で大半の方は『安全重視』でした。私も「安全」に挙手しましたが、この発表を聞いたら「健康」にもっと意識を傾ける必要性を強く感じずにはいられませんでした。今後の課題として「健康」をテーマに考えて行こうと思います。

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