バス事故から1週間!

2016-01-22

1週間前の金曜日深夜にスキーツアーバスが崖下に転落し、多数の負傷者が出ているとニュース報道が目に飛び込んで来ました。どうして観光バスが転落したのと?我が目を疑う映像に背筋が凍りつくほどショッキングな事故です。乗務員2名を含む尊い命15名が死亡する重大事故となり、ご冥福をお祈りするとともに、負傷された方の早期快復をお祈り申し上げます。

今回の事故でいたたまれないのは未来のある若者(19~22歳の大学生)13名亡くなったことです。大学センター試験で大学の休校を活用し楽しい思い出づくりに出かけたはずなのに、この様な悪夢とも言える事故を誰もが予想しなかったはずです。予測できたとすればバス運行会社の関係者と当事者のドライバーで合ったかも知れません。

実は被害者の男子学生の一人が私の息子と同じ高校の同級生でありました。ゾッとしますね!裏を返せば息子が今回の事故の犠牲者になった可能性は否定できません。愛情を注いで育てあげた我が子がこんなにも無残な最期を遂げ、親御さんの心境は計り知れなく辛い物だと察します。わが身に置き換えたら気がおかしくなっても不思議ではないと思います。

事故から1週間が経ち徐々に原因が解明しつつありますが、一番驚いたのはバス会社のずさんすぎる管理体制と安全意識の欠如に尽きます。ドライバー不足・高齢化・低運賃などが業界の問題点に挙げられておりますが、全く持って事故との因果関係は希薄だと私は思うのです。何を先おいても一番はドライバーの精神状態でありモラルのはず、それを管理監督する運行会社が法律に基づき適切な管理と指導教育を施していくべきです。しかし人は完璧なものではなく体調に左右されたり、精神的体力的にも不安定な要素をもち、時として「ヒューマンエラー」が起きてしまうものです。

今回の事故では乗務員の経験不足(大型バス経験・中長距離運行)は否めませんが、常識をもって考えれば冬場の(凍結・積雪の危険性)碓氷峠(碓氷バイパスが開通して道は良くなった)を深夜乗客を乗せ走ること事態が自殺行為に匹敵するのではないでしょうか。今から30~40年前にはトラックが箱根峠から転落する事故(過積載でカーブ曲がり切れずやフットブレーキの多用で利かなくなる)が頻繁に発生していたと聞いたことがありました。私がこの業界に飛び込んだ頃、先輩より「○○道路の信号は先頭で止まるなよ!突っ込まれるぞ!」「○○峠は道幅が狭いから気をつけろ!」とアドバイスを頂いたものです。

トラック業界は平成2年に物流二法が施行され、かつての免許制度から規制緩和による一定の条件を満たせば開業できる許可制となりました。 貸切バスはトラックより遅れること平成12年に規制緩和され両業界では過当競争の幕開けになってしまいました。法令順守(コンプライアンス)を無視する悪質とも取れる事業者の横行、そもそも法令順守に従っていたら商売にならない悲しい現実が浮き彫りになりました。ですが昨今では行政の規制強化が強まりコンプライアンスを遵守していかないと企業の存続が危うくなる社会です。

それなのに?4年前のGWに関越道藤岡ジャンクションで高速バスが防音壁に激突7名が死亡したバス事故は記憶に新しいところです。この事故が機となり高速ツアーバス廃止となりバス業界には大きな影響がでたはずです。奇しくもこの事故を機にバス業界には法令順守の風潮が強まり運賃面では改善されたと思っておりました。東日本大震災後減少していた訪日外国人の増加も一助と成し、バス業界は潤い安全対策に投資できる環境が生まれたものだと思っておりました。「喉元を過ぎれば熱さを忘れる」下の様に風化してしまうのですね。

今回のスキーツアーの運賃が19万円で認可運賃で計算すると下限27万円の報道には正直開いた口が閉じませんでした。19万円でも悪くないよね!とトラック業界に従事される方は少なからず思ったはずです。トラック運賃で都内から長野県を大型車で往復しても12~15万円位では?『人命』『物』の大きな違いがあれど国(行政)に守られているなと思います。

トラック業界も認可運賃がかつては有りましたが今は自由運賃のため厳しい環境下で経営している事業者が大半です。以前に物流新聞社の記者に「トラックの認可運賃見直し」について聞かれたことが有りましたが、私は「今さらの話でトラックは国民のライフラインに直結する、多種多様な貨物を輸送するので難しいのでは」と答えた記憶があります。今は考えがやや変わりトラック業界にも認可運賃の導入の運びとなれば「安全と品質」の高い事業者が残っていけるのではと期待してしまいます。(非現実的な話ですけど)

今回のスキーツアーバス事故だけではなく今年に入り路線バス・観光バスの事故が相次いで起きた事により国(国土交通省)の更なる規制強化が求められる事になると思いますが、そのしわ寄せがトラック業にも大きく影響するのではと懸念する声があります。私的意見としては人命の尊重を重要視し国の施策が規制強化の動きになれば生き残る術をそこに見出したいと思う所存です。

*意見の相違や語弊を招くような表現があるかも知れませんが悪しからず!

お問い合わせ

社長ブログ

スタッフブログ

Facebook

Copyright© 2012 株式会社ロジックスライン All Rights Reserved.