物流の20024年問題?
昨年来運送業界を中心に話題を集めている「物流の2024年問題」について軽く触れたいと思います。
令和6年4月1日より「働き方改革関連法」によって「自動車運転業務における時間外労働の上限規制」が適用されました。
トラック・バス・タクシー・ハイヤーも同様の適応となります。
トラックドライバーの時間外労働は休日を除き年間960時間の上限規制(月平均80時間)となり、超えて時間外労働が出来なくなりました。
トラックドライバーの残業という概念を持たなない運送事業者がまだまだ多く存在しているのは事実です。
「改善基準告示」で月間平均293時間 年間で3516時間の内に収まっていれば法令違反ではありませんでした。
法定労働時間+MAX1440時間働けたものが960時間になることで時間外労働が従前より480時間削られることになります。
トラックを回すドライバーは稼働率が下がり給料の心配が先に立ちます、配車マンは時間計算をしながら受託可能なのか判断せねばなりません。
お客様や消費者にも影響が生じる問題であります。改正改善基準告示では従前より1日・月間・年間の拘束労働時間が短縮され逆に休息期間が1時間延長されたことがとても厳しくキツイ現状が正直あります。
物流の2024年問題の解説はここで終わらせて頂きます。
弊社の主力業務が成田国際空港に海外から輸入されてくる航空貨物の取り扱いです。
輸入貨物の引き取りに長時間要(荷待ち・待機)することが多く問題視されておりましたが改善されないまま今日に至っている感覚であります。
昨夜20時頃成田国際空港貨物地区及び天浪待機場をパトロールしました。
久しぶりでしたので直近の様子が分かりませんが、月曜日にしては待機場に駐車しているトラックの台数が少ないなと思いました。
弊社のトラックが駐車していましたので乗務員にヒヤリングしたところ、待機場で待つのを止め積み込み可能な時間にトラックを配車しているのではないか?とのことでした。 弊社も積み込み時間を調整して入場させていましたが昨日からは更に時間を絞るようにしました。
現状を踏まえると「焼け石に水」であり根本的な改善には繋がっておりません。
空港会社の協力を得て「2024年問題対策協議会」を発足させましたので、今後の改善・改革に期待したいと思います。