労務管理セミナー
千葉県トラック協会(トラック会館)で電装機器を取り扱う会社主催の労務管理セミナーに参加させて頂きました。
今回の講師を担当される保険サービスシステムHD株式会社の特命部長こと高橋 聡氏とは以前からの知り合いでしたので時間を作りました。
運送業界のみならずですが、各企業では労務管理の関心度が高いと思います。
トラック業界は他の産業より2割程度労働時間が長く収入が2割程度低いと言われております。
トラックドライバーの業務は労働集約型で売上高に対する人件費の割合が大きい産業であり、長時間労働になる要因のひとつです。
長時間労働をしないと売上=給料に繋がらないという悲しい性もあり、他の事業者ではドライバー自らが長時間労働したいと申し出てくる場合が有ると聞きました。
しかし、『働き方改革』『コンプライアンス』の風当たりが強くなった昨今では容認することができない時代背景があります。
さらに深刻な悩みを抱える事になります。
①未払い賃金の請求時効が2年から3年にそして将来的に5年へ!
②2023年より残業労働時間60時間以上の割増賃金25%から50%に!
③「物流の2024年問題」 2024年4月よりトラックドライバーの時間外労働時間上限が960時間に制限される。
これによりトラックドライバーだけに適応される『改善告示基準』の見直しが確実視しており拘束労働時間が短縮されます。
今後の労務トラブル防止に「就業規則」「雇用契約書」「賃金規定」の改定が必須となります。
荷主企業様にはトラック輸送の「標準的な運賃」にご理解、ご協力をお願い申しあげるほかありません。
今後ドライバーの皆さんが長時間労働を強いられる事無く、そして全産業平均の所得水準になるように頑張りましょう。
そのためには荷主様との揺るがない信頼関係の構築と、安全確実な安心を提供する事が求められます。